萌え木の登計歩き&森林ヨガ(奥多摩)
「昭和の日」の振り替え休日(4/30)、東京・奥多摩の森へ。森林セラピー日帰りツアー「萌え木の登計歩き&森林ヨガ」(おくたま地域振興財団主催)で、森歩きのガイドとヨガ講師を担当させていただきました。
萌え木とは、若葉の芽吹きはじめた木、のこと。奥多摩の森は今、生命力あふれる若葉のエネルギーに満ちています。
東京都内にいるとは思えない(!)ほど清らかな川の水。
新緑と清流が美しい奥多摩の森で、五感をフルに使って、終日、参加者のみなさんと過ごしてまいりました。
歩いたコースは、JR青梅線の奥多摩駅に近い氷川渓谷から「香りの道 登計トレイル」。同財団が主催する森林セラピー体験ツアーでも、人気の定番コースです。昼食を挟んで計2時間半の森歩きの後、森林ヨガの実習(1時間)というのがおもなスケジュール。
以下、森歩きの途中で見た風景の一部です。
森歩き(奥多摩町認定森林セラピーアシスターによるガイドウォーク)は、1グループの定員が7名。昨日は2グループに分かれて行われました。
私が担当させていただいたグループは、まず、おすすめのビュースポット、昭和橋へ。この後に向かう吊り橋や川原などを橋上から眺めました(上の画像)。ここからは、日原川と多摩川の合流ポイントがよく見えます。
昭和橋から歩くこと1分。川原へ向かう途中にある奥氷川神社へ。
社殿の横に聳え立つ御神木、「三本杉」は、推定樹齢700年といわれ、都内一の樹高(約50m)。都指定の天然記念物にもなっています。鎌倉時代にひもろぎ(神聖を保つ囲い)として植えられたという説があり。幹は三本に分かれながらも樹勢は旺盛。
杉は他の木々に比べ、長寿で大きくなる木。樹齢1000年以上とされているものも少なくないですね(例えば、鹿児島県屋久島の屋久杉など)。人の寿命は、どうがんばっても100年余り。
この地で700年もの間、風雪にも耐えて生き続けてきた木の生命力に、感心します。言葉こそ発しませんが、森の中にはたくさんの命が息づいている。それらを、五感を研ぎ澄ませて体感しながら、ゆるゆると歩を進めていきました。
川原では水に手を浸したり、眺めたり。音に耳を澄ませたり、さわやかな微風を感じたり。
呼吸法の実習するには抜群の環境でした。
川原から見上げた吊り橋(登計橋)。
この後、吊り橋を渡って、さらに森の奥へ。
昼食後は、登計トレイルを歩きました。
ツアータイトルにもなっている「萌え木の登計歩き」。
ところどころに設置されている座観スポットで足を止めては、いくつかグループワークを行いました。ふだんは外へ向いている五感を自身の内側に向けていくことも、その一つ。
自身の呼吸(浅さ、不規則さなど)に気づき、無駄な力をどんどん手放していきます。人は、無駄な力が入っていると、能力を十分に発揮することができません。人が能力を最大限に発揮できるのは、リラックスしていて、かつ適度に集中しているとき。
短い時間ではありましたが、みなさん、いい感じにリラックス&適度な集中を体感されたようでした。
森のティータイム。ハーブティを飲みながら森歩きの道中で感じたことをシェアリング。
その後、2グループが合流し、一緒に森林ヨガの実習を行いました。ヨガは、指導者によって内容が異なりますが、私が担当させていただくときには、基本的に、ヨガセラピー(ヨーガ療法)をベースに行っています。
「いまここ」に生じてくる身体や呼吸の感覚を感じ取りながら、ポーズ(体操)や呼吸法を行うので、初心者でも安心して行っていただけるタイプのヨガです。身体の緊張が緩み、休まる感覚が回復していきますので、ストレス解消・リラックス効果が期待できます。森林セラピーとの相乗効果、抜群だと思ってます。
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