森林セラピーフォーラム2018参加(2/17)

今日(2月17日)、都内で開催された「森林セラピーフォーラム2018」(NPO法人森林セラピーソサエティ主催)に参加しました。年に一度のペースで開催されている同フォーラムでは、森林セラピーにまつわる最新情報や、フィールドで役立つ学びができることもあり、全国から森林セラピーの活動に関わっている方々が参加されます。今日も、昨年(2017.1.29ブログ「マインドフルネスと森林セラピー(フォーラム2017より)」参照)に続き、「森林セラピーにおけるマインドフルネス」の講義と実習があり、さっそく、明日担当する予定の森林セラピーツアー(@奥多摩)に活かせそうです。

今年のフォーラムは、メインの講演が2本でした。

1.企業・医療保険者等と連携した森林セラピーの可能性

(全国健康保険協会理事長 安藤伸樹氏)

2.森林で実践するマインドフルネス

(医療法人和楽会 心療内科・神経科 赤坂クリニック 小松智賀氏)


会場はほぼ満員。座席数は50~60ほどでしょうか(詳細は未確認)。主催のNPO法人森林セラピーソサエティは、森林セラピーの普及と定着をはかることを目的とした団体です。「森林セラピー」や「森林セラピスト」、「森林セラピー基地」等は、同法人が所有する登録商標。私は2012年に森林セラピストの資格を取得して、活動しています(詳しくは、当HPの「森林セラピー」の項をご覧ください)。


会場内の一角には、全国各地の森林セラピー基地を紹介するパンフレットが並びます。毎回おなじみの光景。


なかには、社員研修や福利厚生のためのプログラムに力を入れている基地(自治体)もあります(下の画像)。


日常のリズムから少し離れて、時には豊かな自然環境で一日を過ごすことは、気分がリフレッシュするだけでなく、心身の健康増進に役立つことがわかっています。楽しみながら病気の予防ができるなんて、ステキだと思いませんか。


このことは、これまでのブログでもたびたび書いてきたことですが、今日の一つめの講演を聴講して、森林環境での活動(ヨーガや森林散策)をもっと広めていきたいなと強く思いました。


「企業・医療保険者等と連携した森林セラピーの可能性」というタイトルで講演された、全国健康保険協会理事長 安藤伸樹氏によれば「国民皆保険制度の維持が危機的状況になってきた」とのこと。2025年以降に国民皆保険制度は破綻してしまうことが目に見えている、というのです!


「国民ひとりひとりが、医療費削減に向けて、自分自身でできることをやろうとする、やる気を引き出すための取り組みが、企業・医療保険者に求められている」と、安藤氏。その一つとして、森林セラピーに着目しているということでした。医療費削減にも貢献できるでしょうし、病気が未然に防げれば、ひとりひとりの生活の質の向上にもつながるものと、私も日頃の活動を通じて感じています。


二つめの講演「森林で実践するマインドフルネス」では、赤坂クリニックにて臨床心理士として患者さんにカウンセリングやマインドフルネスの指導を行っている小松智賀氏から、医療の現場だけでなくビジネスの分野でも広く取り入れられているというお話がありました。


「いまここ」に生じてくる身体や呼吸の感覚に意識を向ける訓練によって、自分がいま置かれている状況を把握する力、セルフコントロールの力が増すため、ビジネスシーンに必要な注意力向上や創造性増進につながるといいます。これは、いつもヨーガ(セラピー)のレッスンで行っていることと同じ。今後、三鷹エリアでオフィスヨーガ(職場においてマットや着替え不要で行えるストレスマネージメントのためのヨーガ)にも力を入れていきたいと考えていますので、とても参考になりました。


講義の途中でマインドフルネスの実習を、何種類か行いました。なかには、自然環境で行うとより効果的なものもあるとのことで、さっそく明日、奥多摩の森で行ってみようと考えてます。

三鷹の森ヨーガ

東京・三鷹を拠点に伝統的ヨーガにもとずいたヨガセラピーと各種ヨガレッスンを行っています。 オフィスやイベント等への出張講座。 自然体験と組み合わせたヨガリトリート。 現代人の真の健康づくり(ウェルネス)に役立つプログラムを提案しています。