老年的超越を目指して/椅子ヨガ@三鷹
先日(2/28)、東京・三鷹で不定期開催している「やさしい椅子ヨガ&ティータイム」の集まり(クラス)がありました。
このクラスは、地域に暮らすアクティブなシニア女性の小さな集い。ヨーガ療法をベースにした椅子ヨガ(椅子に座って実習するヨーガ)と、質疑応答を含めてのティータイムを楽しむスタイルです。
トータルで90分ですが、終了時間は毎回かなりオーバー気味。それはティータイムが充実しているから(笑)。この日も、みんなで持ち寄ったお菓子を楽しみながら、実習後のシェアタイム(感想、質疑応答など)を過ごしました。
ヨーガの実習中は、ひとり一人しっかりと集中されてますので、その後のリラックスぶりとのメリハリがいい感じです。
毎回テーマを決めて、おもに、認知症予防に関連する話題(マスメディアでの最新情報など)や、ヨーガ(ヨーガ療法)の活用事例などをお話しているのですが、今日は、最近マスメディアでもよく取り上げられている「老年的超越」の話題を。
老年的超越とは、高齢期に高まるとされる「物質主義的、合理的な世界観から宇宙的、超越的世界観への変化」のこと。スウェーデンの社会学者、ラルス・トルンスタムが1989年に提唱した概念です。自分が宇宙という大きな存在につながっていることを意識し、死の恐怖が薄らいだり、他者を重んじる気持ちが高まったりする状態へと変化するのだそう....。
総務省の人口推計(昨年8月現在)によれば、国内の90歳以上の人は約204万人。うち100歳以上の人は約6万8000人。その数は増え続けています。
日本でも、東京都健康長寿医療センターや大阪大学などの研究から、100歳近い人の心の内には、70代ごろまでの人とは異なる「幸福感」が存在するという分析結果も出ているようです。60代から70代は、仕事を引退したり、体力が衰え始めたりして、できないことが増えることに不安が募り、鬱々とした気持ちが高まるけど、85歳以上になると超越する傾向が強まるのだそうです。超高齢の人は、ひとりでいてもそれほど孤独を感じず、できることが減っても悔やまないようになり、周囲の人への感謝の気持ちが高まりやすい、と。
もちろん、85歳以上になれば誰でもそのような境地になれるというものではなく、あくまで、そうした傾向があるということでしょう。
年齢に関わらず(若くても)、自分が宇宙という大きな存在につながっていることを意識(体感)できたり、他者を重んじる気持ちを持って、過ごしていけたら、幸せ感も高まりそうですよね。そんなことを、あれこれと考え、語り合った、濃いティータイムでありました。
〈参考資料)
・2018年1月7日「朝日新聞グローブ」
・2018年2月7日「朝日新聞」生活面
【アメブロ内関連記事(認知症予防)】
*2018.1.10「人生100歳時代に備えて/椅子ヨガ&ティータイム(三鷹)」
*2017.11.22「椅子ヨガ&ティータイム(三鷹)」
*2017.9.7「認知症予防のためのヨガ&森林セラピー」
*2017.1.22「認知症にならないためには.../アメリカ名医の講演より」
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